さて・・・
こうして、長女と二人珍道中のような感じでの
借金旅行となったわけですが、
行ったところは、本当に小さな事務所ながらも、
面談に来ている人たちがたくさんいること驚きました。
平日にもかかわらず、
世の中にはお金を借りに来ている人たちがたくさんいるんだな~
と、自分のことは棚に上げ(;´・ω・)
感心してしまったものです。
途中、迷子になりながらもようやく到着した私たちに、
見た目は怖そうなおじさんは、
(ごめんなさい・・・)
見た目とは裏腹に、
とても親切に対応をしてくださいました。
話を進めていくうちにわかったことですが、
その方の年齢が私と近かったことと、
家庭環境が近かったことで、
「他人事とは思えない」とのことで、
とても親身になって、お話を聞いてくださいました。
結果的に私の借り入れ状況から判断した結果、
お金を借ることはできなかったのですが、
その時、これからの私のことが心配だから、
と債務整理の話を勧めてくれました。
相談だけでも行ってみたほうがいい、
ということで、
提携している法律事務所を紹介していただき、
さっそく事務所に向かうことにしました。
(本来であれば、
数日前に予約をしなければいけないところを
遠方からきているということで、
なんとか時間を取ってもらい、
話を聞いてもらえることになりました)
縁というものは不思議だ・・・
とその時改めて感じたのです。
そこの法律事務所で話をした結果、
今までの流れと借金の総額。
そして現状から、
すぐにでも債務整理をしたほうが良い、
ということになり、
債務整理の中でも比較的手続きの簡単な、
“任意整理”をすることになりました。
以前、個人再生をしたときには、
弁護士さんに入ってもらったうえ、
手続き開始までに本当に時間と労力がかかり、
大変な思いをしたのを思い出し、
それまで債務整理をすることに抵抗があった私ですが、
任意整理はあっという間にその場で手続きが終わり、
本当にいいの??
と驚いたほどです。
(個人再生の時は、
手続き開始から執行まで少し時間がかかったので、
その間、会社や自宅にももちろん
自分の携帯にも毎日のように返済催促の電話が来て、
本当に怖い思いをしました)
その日からもう返済はしなくてよい、
督促状も来ないという、
あっさりとした結末に本当に驚きました。
ただ、自己破産と違い借金がゼロになったわけではないので、
月々8万円もの金額を
5年にかけて支払わなければならないということと、
教育ローン等は任意整理の対象外にしたので、
支払いはまだあるということ。
それと、
お金を借りることができなかったので、
学費を払うことができないこと。
という課題が残りました。。。。

当時、子供たちの携帯代も支払うことができず、
とても悩みに悩み、
副業(外でのアルバイト)をしなければ、
返済以前の問題になると思い、
ダメ元で会社に相談をすることにしました。
始めは、
会社では副業を公には認めることはできない、
とのことでしたが、
「けれど力になりたい」という温かい返事をもらいました。
(内職程度なら・・・と後からこっそり言われましたが(;^_^A)
授業料が払えないということも心配してくれて・・・
何度か話し合いをした結果、
会社が一部立て替えてくれる(まとまったお金を貸す)
という話しになりました。
もう、ありがたいばかりで
その場でボロボロと泣いてしましました。
返済は月のお給料から天引きをしてもらい、
何年かかけて返済することにしました。
それでも3人の子供たちを育てるにはお金がかかり、
あっぷあっぷの状態は変わりませんでした。
しかしそれから半年後、転機が訪れました。

諸所の事情があって、今までアルバイトで生活をしていた長女。
(精神的要因があり、働くのが難しい状況にあったため)
その長女が家計を支えてくれるようになったのです。
当時働いていた職場が精神的にきつい、
というので、
「無理して体壊すなら、辞めちゃえば?
その代わり次の仕事探すの付き合うから」と言って、
先のことも考えず、私が半ば強引に辞めさせました。
(体も心も壊すくらいなら、娘の命がよっぽど大事!
と思ったからです)
2度目のニート時代を経て再就職をしたのですが、
その転職がまさに大当たり!
不思議な偶然が重なり、とんとん拍子話が進み、
コミュ障だった長女が生まれ変わるきっかけになったのです。
本来はパート募集だったところを
なぜか面接に行ったら、
いきなり社員として採用していただき、
あまりの展開に本人も驚いて帰ってきました。
「正社員だって・・・」とw
今の職場の皆さんに本当にかわいがってもらっているという話を聞くと
あの時無理をしてでも
前の仕事を辞めさせて本当によかった、と心から思います。
転職をして
まもなく1年を迎えようとしていますが、
コミュ障がうそのように、毎日楽しく会社にいっているようです。
弱弱しかった彼女が別人、までとはいかないまでも
一人で外に出歩くのも平気になり、
会社の人たちとカラオケにいったりと
以前ではとても考えられなかったことばかりで
感動しまくりです。
きっかけはあまり良くないスタートだったのですが
気が付くと、
私だけではなく子供たちも巻き込んだ形で
お互いにどんどん良い変化が起きていきました。